いよいよ今日は日本滞在最後の日。
東京へ場所を移して、あしたの帰国に備えたい。
Hitomiさんのご主人はすでに退職されているが、時折依頼を請けてまだお仕事をなさるそうで、今朝も早くにご出勤。
またYukoさんも洋裁学校があるので、ご主人と一緒に家を出られた。
私を起こすまいと、まみるさんは静かに部屋を出られたけれど、
階下のざわつきに私も目が覚めてしまった。
よかった。でないともうhitomiさんのご主人にもYukoさんにもお目にかかれないのだから。
いつの日かhitomiさんと一緒にご主人もぜひイタリアにお越し願いたいものだ。
Yukoさんには今回、なんと滞在中にスカートを縫っていただいた。
このスカートがなかったらどうなっていただろうか?
というのも、やはり食べすぎとむくみのせいか
持ってきた洋服の多くがみなウエストがきつくて入らない状態だったのだ。
横浜の学校にお邪魔したときにサイズを測ってくださったYukoさんに、
思わず「どうしたの?」と聞かれるくらいに太っていたのだった。
今、そのスカートが少し腰から落ちるようになってきてほっとしている。(笑)
とにかく、その横浜で測っていただいてから数日後、19日の伊香保温泉で手渡してくださったのだ。
普段の授業もこなしながら、なんという仕事の速さ。
暖かな生地でできた、自分のサイズにぴったりのスカートがどんなにかありがたかった。
Yukoさん、本当にありがとう!
帰国後もずっとはかせてもらっているのよ。^^
さて、またしてもhitomiさんのお宅でのおいしい朝食、
めざしが食べたいという願いもかなえてくださった。(笑)
そろそろわれわれもお暇しなければならない。
まずは郵便局で3個の荷物の郵送の手続きをして、
その後トランクをつんで前橋駅へと向かった。
ここでハプニング。
前橋の先のほうで事故が起きたため、
のぼりの電車がいつ来るのか見当がつかないということ。
上越新幹線は別の路線なので支障はないということで、
hitomiさんが車で高崎まで行くことを決断なさった。
この日は新幹線の予約はしていなかったので、そういう意味ではあせることもなく
浅間山やらを眺めながらのドライブを楽しんだ。
東京についてホテルに直行した。まずは大きなトランクを預けたい。
今回も東銀座のホテル。ここは場所もいいし、何より安心感がある。
というのも、そのホテルのカードがなければエレベーターに乗ってもどこにもいけないのだ。
また、宿泊客も自分の階にしかいけないことになっている。
ホテルのカードをエレベーターの中の指定されたところにかざすと
やっと行き先の階のボタンが点灯するようになっているから。
部屋も清潔で、便利にできている。バスタブが大きめなのもうれしい。
加湿器や足のマッサージ器などもあってありがたい。
もちろんネットにも接続できる。
そのホテルの地下にちょっと高級感のある中華レストランがあり、
ランチメニューは手ごろな値段でいただける。
中華レストランとは思えない内装
まみるさん、いつ撮ったの?(笑)
お店の方の撮影。
(写真は3枚ともまみるさんから拝借)
ちょっとした前菜と、スープと焼きそばに杏仁豆腐。
おいしかったぁ。幸せ。
ご飯のお代わりも自由だったけれど、とても入らなかった。
このあと、またまたわたしの希望で秋葉原にいき、何軒もの電気屋さんを見て回ったが、
最終的には布団乾燥機とデジタルの写真フレームを買ったのみ。
(その布団乾燥機も変圧器が手に入らずまだはこの中に入ったまま。)
家族に何かを買いたかったけれど、ここ数日話すチャンスがなく、
何を買っていいのやら見当がつかない。
自分の新しいカメラ用の付属品を買いたかったけれど、ネットでの下調べをするのを忘れていたし、ここまで来てつまらないものを、あまり安くもない値段で買ってしまっては沽券にかかわる?(笑)
とにかく気持ちばかりあせってしまって、みすみす時間を無駄にしたような後悔が残った。
ま、それもほんの少しの間だったけれど。
この最終日に関しては最後の最後まで予定が立てられなかった。
実母のことを取り仕切ってくれていた方に、もう一度会うことになっていたし、
その用件も書類関係のことが発生するかもしれないといわれていたから。
でも、そういうことはなく、夕方最後のお別れをするということにはなったが、
もしも一人で行くと引き止められそうだったので、
まみるさんとhitomiさんにもついてきてもらった。
その挨拶の後、やっと本当に開放された気分になった。
ホテルにチェックインのあと、夕方の銀座に繰り出した。
13日の夜にお台場へ行った帰りにホテルからさほど遠くないところにカニ料理の専門店があることをしっかりと頭に入れておいた。
日本でぜひとも食べたかったのがカニ料理。
イタリアでは海老はふんだんに食べられるが、
かには、特にタラバガニやズワイガニは望めない。
また、食べ方も、違う。
私はかにすきが食べたかった。
そこで、hitomiさんとまみるさんに聞いてみたら二人とも賛成してくれたので、
早速行ってみたところ、なんと満席で1時間ほどの待ち時間があった。
もう、ほかのものは考えられず、また銀座通りをホテルのほうに戻って、出直したのだった。
再度出直してからもかなり待たされたが、待った甲斐はあった。
刺身、直火焼き、カニシュウマイ、などなどの後にいよいよなべの登場。
なんとそのなべが私が覚えていた土鍋とは大違い。
いまやガスで煮るのではなく電磁調理器なので、紙のなべの底に金属を落として
そこで調理するので、そばに居てもさほど暑くもないし、清潔な印象だった。
この店は大阪の道頓堀に本店があって、昔何度か行った時の思い出も、
ぜひ、ここで食べてみたいと思わせた理由だと思っている。
とにかく大満足の最後の晩餐だった。
3人とも終始、笑い、飲み、また笑い食べていた。
こんなに楽しいときがまた来るだろうか。
この食事の間、私はほかのことは何も考えていなかった気がする。
ただここに居ることが幸せだった。
至福のときも、やがて終わりとなった。
でも心地よい余韻が体中に残っている。
ホテルにつくまでの間に3人とも何度「おいしかったねぇ」と繰り返したことか。
04/03/2010 Keiko